国内開催のITF1万5000ドル大会、大東建託オープン3大会の新設にあたり、記者発表会を行いました

2023.3.2

一般社団法人「Japan Women’s Tennis Top50 Club」(JWT50)は、大東建託株式会社様とのスポンサー契約のもと、2023年シーズンにITF女子1万5000ドル(W15)を4月に2大会、6月に1大会、合計3大会を新設します。それに伴い2月28日、ROOFLAG賃貸住宅未来展示場にて記者会見を行いました。

この大会は、JWT50のアクティビティの一つである「JWT50 Match」の活動の一環であり、ジュニア世代がITF女子ツアーに挑戦しやすい環境を作り、国内でポイントを得ることによって、世界への足がかりにしてほしいという思いで創設されました。

大会の特徴としては、移動距離の短い連戦によって、遠征時の負荷を軽減。練習コートをしっかり確保し、2大会ごとに同じボールを使用するなど、ツアー経験の豊富さを反映したものとなっています。また、ワイルドカード選手権を行うことで、ポイントを持っていない選手にもチャンスが広がります。

そして、伊達が世界への道のりとして重視している、ハードコートが全大会のサーフェスとなっています。

この日の会見は、YouTubeのライブで配信され、トークセッションでは、各大会のトーナメントディレクターを務める伊達公子、杉山愛、森上亜希子が登壇し、今大会開催への思いや、開催経緯などについて語りました。

伊達公子
「開催に至ったのは、とにかく日本の女子テニス界にもう1度強い選手たちが育ってきてほしい、それにつきます。テニスはとてもグローバルで、華やかなところを目にすることが多いと思うので、大きな大会に目が向きがちですが、ピラミッドの底辺が無ければ上を目指すことは絶対にできません。トップ50を経験した私たちだからこそ底辺の大事さが分かるので、この大会の設立を考えました。世界を目指す若い選手たちが出場してくれて、この大会が意義のあるものになっていくことを願っています」

杉山愛
「15000ドルの大会はプロとして1番スタートラインのところ、まず、ここをスタートに立たないことには、世界に向けての一歩が踏めません。昔はたくさんあった大会がなくなってしまい、『これは大変』ということで我々が力を合わせ、スポンサーを探しながらスタートしました。何もポイントがない状況で海外に行くのはとてもリスキーだと思います。そういう意味では特に若手の日本人選手にトライしようと背中を押しやすい環境になるかと思います」

森上亜希子
「高校生や、プロになって1、2年目の選手に出場してもらいたいです。そして、この大会をきっかけに海外にチャレンジし、グランドスラムに出られるように頑張ってもらいたいと思っています。私は2年くらいこのカテゴリーを抜け出せずに苦労しました。最後はここで抜け出せなかったら、テニスを辞めるくらいの気持ちで戦うことで、上へと行けました。そういう覚悟を持って臨んでほしいと思っています。

【大会名称】
W15大阪 大東建託オープン supported by JWT50
開催期間:2023年4月17日~23日、会場:ITC靭テニスセンター
トーナメントディレクター:伊達公子

W15福井 大東建託オープン supported by JWT50
開催期間:2023年4月24日~30日、会場:福井県運動公園テニスコート
トーナメントディレクター:杉山愛

W15柏 大東建託オープン supported by JWT50
開催期間:2023年6月5日~11日、会場:公益財団法人吉田記念テニスセンター
トーナメントディレクター:森上亜希子